僕には彼の怒りがわからない

カバンの中に雑誌がたまっていたので、乗り換えの新宿駅のゴミ箱に捨てようとした。するとちょうどそのゴミ箱のゴミを回収しようとしていたおじいさんの清掃員が僕から雑誌をひったくると、表紙をバンバンたたきながらえらい早口で何か罵った。よく聞こえなかったのと突然のことだったので呆気にとられた。たぶんおじいさんは「ものを大切にしろ」とか「ごみを増やすな」とか言いたかったのだろう。よくわかんないけど。それとも単に虫の居所が悪かっただけなのかもしれない。
僕がキレやすい人間なら後ろから蹴りのひとつも見舞ってもいいのだが、なにせ至って温厚な人間なので、黙ってその場を立ち去った。本当は怒るきっかけを失っただけなのだが。こういうときその場で感情を爆発させることができる人はストレスがたまらないんだろうなぁと思いつつ今現在ムカムカしている。
でもホントに何に対して怒ったのかよくわかりません。とりあえず帰りしなラーメンを食べて気分転換しましたが。